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生命保険信託とは

お客さまの声-障がいのあるお子さまがいるお客さまの事例③-

愛知県 上田さま(仮名)30代・女性

私たち夫婦には3人の子どもがいます。小学生の長女と長男に、まだ幼児の次女です。そして長女はダウン症です。食事やトイレは自分でできますが、知的な程度は幼児のまま。ダウン症というとよく「大変でしょう」と言われますが、私たちの子どもは障がいの程度も軽く、特別苦労したということはありませんでした。言葉は不明瞭ですが、私や学校の先生は十分に彼女の意思をくみ取ることができます。思い返せば、一番大変だったのは生まれた時から1歳ぐらいまでの間だったと思います。心臓に合併症があり、とにかく健康面が心配でした。

長女は生まれてすぐに新生児集中治療室に入りました。ミルクを吸う力が弱く、飲み終えるまでに1時間以上かかりましたが、夫は毎日根気よくミルクをあげてくれました。夜勤もある仕事ですので、体力的には辛かったと思います。でも、それ以上に娘がかわいくて仕方がなかったのだと思います。障がいのある子どもが生まれて、周囲からは色々言われたりもしました。将来を悲観して私も一時的に落ち込みましたが、祖父母や夫がかわいがってくれる姿を見て、救われた気持ちになりました。

障がいのあるお子さまがいるお客さまの事例③

2015年に生命保険信託を始めるというご案内をいただき、担当ライフプランナーに来ていただいて話を伺いました。「こんな簡単な方法があるんだ!」と驚いたのが、話を聞いてすぐの感想です。同じ障がいのある子を持つ親同士の会話で、いつかは後見人をつけなければならないと考えていました。しかし、手続きが煩雑そうな印象でしたし、きちんと財産を管理してくれるのかどうかも不安でした。長男や次女に任せられるのはしばらく先の話ですし負担が大きいので、できれば避けたいと思っていたのです。私たちが残せる財産といえば生命保険ぐらいですので、それが長女に直接、かつ確実に支払われるのであればいいなと思いました。

すぐに私の家族収入保険に信託設定し、第一受益者を長女に、残余財産があれば長男に渡るようにしました。指図権者には私の父を設定し、月々渡す額は家族収入保険と同額にしました。前もって担当ライフプランナーが図を使い、委託者や受益者、指図権者の役割を説明してくれましたのでわかりやすく、すぐにイメージができました。スマートフォンの申し込み画面も、事前に紙のフォーマットで記入内容を準備してくれていましたので迷うことなく入力ができました。

信託の設定は終えましたが、まだ本当の意味では完成していません。指図権者を長男か次女に変更できて初めて、スタート地点に立つと思っています。ですので、子どもたちが指図権者になれる成人になるまで、死ねないなというのが本当のところではあります。

長女は現在、特別支援学級に通っています。これから中学はどうするのか、障がいの程度は変化するのか、就職はできるのか。まだまだ将来の心配はつきません。でもひとまず生命保険信託を設定できたことで、心配をひとつ減らすことができたと感じています。


登録日:2022.01.14
登録番号:ptjs-2022-01-002

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